【観戦記】前橋商業対樹徳(令和5年9月24日:小倉クラッチスタジアム)

秋の準々決勝二日目、第一試合は夏の覇者前商と昨夏の覇者樹徳の対戦となりました。

樹徳の先発は、農大二高戦で完投したエース北爪君、前商先発は三回戦で登板回避したエース清水君。両投手の見応えある投手戦となりました。

清水君は、初回の樹徳打線を三者連続三振に切って取ると、4回までパーフェクト、9奪三振と圧巻のピッチングを披露します。

一方、樹徳の北爪君、初回は無失点で切り抜けたものの、二回につかまります。

先頭の5番高橋亮君にレフト前ヒットを許すと、続く小板橋君にはストレートの四球を与えてしまいます。7番上田君はバント失敗でランナーが入れ替わり、8番清水君のレフト前ヒットで一死満塁。ここで9番水谷君の打球はセンターの頭を越える走者一掃のタイムリスリーベース。前商が3点を先制します。

4回にも、死球とヒットなどで一死ニ、三塁の場面で、またもや打者水谷君というピンチを迎えますが、ここは北爪君が粘りを見せ、ショートゴロ、セカンドゴロに打ち取って追加点を許しません。

樹徳は5回表、一死から5番河内君がチーム初となるレフト前ヒットで出塁しますが、後続がライトフライ、センターフライであっさりチェンジ。8回にも死球で先頭バッターの河内君が出塁しますが、6番園田君は6-4-3のダブルプレーに打ち取られ(これは前商の守備もうまかった)、反撃の糸口をつかめません。

北爪君は、5回以降はストライク先行の打たせて取るピッチングで、許したヒットは3番高橋君の二塁打のみ。3対0のまま、試合は最終回へ。

樹徳は9回表、二死二塁から3番藤生君のタイムリーで1点を返しますが、反撃もここまで。前商清水君、13奪三振の完投勝利となりました。

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・前商清水君、ストレートはMAX144km。中盤以降やや球速は落ちましたが、変化球もキレており、完成度の高いピッチングでした。

・観客席のオジサンの噂話(時々有益な情報がある笑)では、清水君は腰に不安がある…らしい(噂ですよ)。この日は120球ちょっとだったのですが、準決勝への影響は…?

・樹徳の北爪君、5回以降は前商打線を1安打に封じる好投でした。農二戦でも5回以降打たれたヒットは1本だけ。尻上がりのタイプですかね。